ドクター・スタッフブログ
田川医師ブログ
「忘れ鼻」を目指す鼻フルの症例紹介
こんにちは。
基本、傘は持たない&ささない派の田川です。
大阪も梅雨入りして、雨に振り回される季節がやってきました。
今回は「鼻フル」と呼ばれる複合的な鼻整形について、実際の症例を交えながらご紹介します。
「鼻フル」といっても明確な定義はありませんが、ここでは“理想の鼻”に近づけるため、必要な施術を組み合わせたオーダーメイド手術と定義したいと思います。
最近は、整形感のない「忘れ鼻」を目指す方が増えており、顔全体との調和を重視したナチュラルな仕上がりがトレンドになっています。
それでは、実際の症例を見ていきましょう。
【症例①】自然な鼻筋で“印象に残らない鼻”
こちらの患者さんは、「とにかく自然な仕上がりにしたい」「鼻を目立たせたくない」というご希望で来院されました。いわゆる“忘れ鼻”をご希望された症例です。




鼻先の丸みを改善するため、鼻尖形成と耳介軟骨移植を選択。
極めて軽度のわし鼻はプロテーゼの形状調整のみで対応し、骨切りは不要と判断しました。
小鼻:鼻筋:小鼻の理想比率である1:2:1を意識し、女性らしく繊細な印象となるよう調整しました。
術後は、鼻筋が通り全体のバランスが整っています。
ナチュラルで、どの方向から見ても綺麗な「忘れ鼻」になったと思います。
ワンポイント解説
鼻中隔延長も選択肢ではありましたが、全身麻酔で患者さんの負担も金額も大きい手術です。
できるだけ必要最小限の施術で済ませたいという方には、耳介軟骨移植で十分対応できるかを見極めることがとても大切です。
【症例②】小鼻の横幅を整えながら“忘れ鼻”に近づける
当初は「小鼻を小さくしたい」とご来院されましたが、カウンセリングの中で、「できれば全体的にバランスの取れた印象にしたい」とのご希望もお聞きしました。



小鼻の幅を自然に整えたうえで、バランスが崩れないよう鼻尖も同時に調整。鼻筋については、プロテーゼではなく骨切りで横幅を絞る方法を選択しました。
鼻骨の骨切りにより、自然な鼻筋と立体感を作っています。
結果として、鼻全体が洗練され、小鼻も主張しすぎず、「忘れ鼻」の理想に近づいた仕上がりになりました。
ワンポイント解説
「鼻が低く見える=プロテーゼが必要」とは限りません。
この方のように、低くはないのに鼻筋が通っていないように見えるタイプは、プロテーゼを入れてしまうと、鼻が大きく見え悪目立ちしてしまう可能性があります。
骨切りによる幅の調整だけでも、自然な高さと通りが出せるケースも多いです。
【症例③】鼻筋を通しつつ、小鼻と鼻先を自然に調整
「鼻を高くしたい」「小鼻を小さくしたい」というご希望でした。


鼻筋を通す方法は「骨切り」と「プロテーゼ」がありますが、患者さんの希望と状態から、自然な仕上がりを重視し、薄めのプロテーゼを選択しました。
高すぎず自然に鼻筋が通り、小鼻・鼻先とのバランスも整いました。全体がスッキリと洗練された印象になっていると思います。
ワンポイント解説
鼻筋を細く見せたい場合、プロテーゼと骨切りの使い分けが重要です。
ご自身の骨格やご希望に合わせた選択が、自然な鼻整形のカギになります。
いかがでしたか?
“忘れ鼻”といっても、お悩みの箇所や理想のイメージは人それぞれ異なります。大切なのは、一人ひとりに合った施術を見極め、必要最小限の手術で最大限の効果を出すことです。
そのためには、理想の鼻をしっかり共有するためにも、丁寧なカウンセリングが不可欠です。
鼻でお悩みの方は、ぜひ一度カウンセリングにいらしてください。
ナチュラルな変化をご希望の方も、大きな変化を求める方も、あなたにぴったりの鼻整形をご提案させていただきます。
まずは、一緒に理想の鼻を考えてみませんか?
それでは、また。