ドクター・スタッフブログ
田川医師ブログ
鼻フルって何でしょう?
こんにちは。
最近、ダイエットを始めた田川です。

今回のブログは、タイトルの通り鼻フルについてです。
みなさん、鼻フルって聞いたことありますか?
最近、ちょこちょこ耳にするのですが、勉強不足でして最初に鼻フルを知ったのは患者さんの話からでした。
そこで鼻フルって何だろうと思い調べてみると、鼻整形なのですが手術内容がクリニックによって全然違いました。
例えば
・鼻先を細くする鼻尖形成
・耳の軟骨を鼻先に入れる耳介軟骨移植
・鼻プロテーゼ
この3つで鼻フルというクリニックもあれば
・鼻先を伸ばす鼻中隔延長
・鼻プロテーゼ
ここまでしないと鼻フルとは言わないクリニックもあり、様々でした。
なので、鼻フルは手術名ではないんですね。
一般的に鼻筋と鼻先を併せて綺麗にする手術が、鼻フルと呼ばれている印象でした。
何故か小鼻縮小は入っておらず、これに小鼻をつけてもいいですよ、みたいな、おまけな感じ。
もやもやしました。その理由は…。
最近人気の鼻先が高くて、鼻筋も通っている鼻。そのような変化が大きい手術を望むのであれば、肋軟骨を使った鼻中隔延長が必須な症例もあります。
そのケースに対して、鼻尖縮小と耳介軟骨移植だけを行い、鼻フルと言っていいのか?
それはちょっと違うのではないか、というのが僕の鼻フルという単語についての疑問です。
では何故、鼻尖縮小と耳介軟骨移植で鼻フルと言うのか?
それは鼻中隔延長のハードルの高さからくるのが一つの理由かなと思いました。
鼻中隔延長というのは、名前の通り鼻中隔という軟骨を延長させることで鼻先の位置を動かす手術です。
皮膚、粘膜が伸びる分は、ある程度ですが自由自在に形を変えられます。
鼻中隔延長は、鼻尖縮小で鼻先を細くしたり、耳の軟骨の塊を鼻先に入れる手術とは、レベルが一段階上の手術です。時間もかかるし、時間かかる分だけ値段もちょっと高くなる。
なりたい鼻によってですが、やはり基本は鼻筋・鼻先・小鼻、この3つのバランスを良くする手術が僕なりの鼻フル手術かなと思っています。

そして、色々なクリニックのホームページを見ましたが、鼻フルで鼻の骨切りを入れている所はほとんどなく、プロテーゼの有りか無しか。それは、鼻が低い人前提の手術です。
鼻筋は、太い・細い、高い・低いがあります。
プロテーゼというのは、鼻が低い人のための手術になりますが、鼻が低く、かつ鼻筋の幅が広い人はプロテーゼを入れても鼻が大きく見え、鼻筋が通って見えないので、そんな方には「骨切りが考えられるのであれば骨切りを考えましょう」と一言声は掛けるようにしています。
ただ、骨を切るとなるとハードルが高くなると思うので、プロテーゼまでかなと思うのであればプロテーゼで代用するように勧めています。
そして鼻筋に関しては、プロテーゼだけの選択肢が多かったので、骨切り自体をあまりやらないクリニックが多いのかな、という印象。
日本人は鼻が低いので、骨を切るよりプロテーゼを入れる方が圧倒的に比率としては多いのかもしれないですが、実は鼻が低い人の中にも幅が広く、鼻筋が通ってないように見える人が結構な割合でいます。鼻筋を高くするというよりは、鼻筋を通すという意味での骨切りの手術を考えてもいいのかなと思います。
骨を切ると言っても、鼻の骨切りは大体1時間半くらいで終わる手術なので、想像されている輪郭の骨切りよりは少し手軽にはなります。考える選択肢としてはいいものなんじゃないかな。
最後に、僕なりの鼻フルについての考えをまとめます。
鼻筋・鼻先・小鼻のバランスを、まとめて手術をすることが鼻フルの手術。
手術の選択肢の数によって、医師の武器の数が決まる。
鼻筋だったら鼻プロテーゼ、肋軟骨などの自家組織による隆鼻術で鼻を高くする手術。
骨切りで鼻筋を細くする手術。あとは鷲鼻の修正です。鷲鼻の修正は簡易的に削るだけの所が多いですが、しっかりとした鷲鼻の人を真っ直ぐにするには軟骨も触らないといけないので、実は出来る先生はそんなに多くないです。
鼻先は、細くする鼻尖縮小、方向を変える鼻中隔延長。耳介軟骨移植で頂点を決めたり、補強したりというような手術。細かく言うと他にもありますが。
そのような手術と小鼻縮小を組み合わせて綺麗な鼻、なりたい鼻に近づけていくというのが鼻フルの手術と考えます。
鼻フルのフルって何だろうと、僕が感じた疑問点と辿り着いた答えを、まとまりが悪いですけども書き綴ってみました。
鼻フルとホームページには出していませんが、なりたい鼻に近づけるご提案をさせていただきます。
ぜひカウンセリングにいらして、いっぱい質問してください。