ドクター・スタッフブログ
上尾医師ブログ
長年のニキビ跡クレーターも変化。脂肪幹細胞治療で感じた再生医療の可能性
こんにちは、上尾です。
日々、恵聖会でたくさんの美容医療を経験させていただく中で、最近とても印象に残っている患者様がおられます。
それは、若い男性で、自己脂肪由来間葉系幹細胞治療(以下、脂肪幹細胞治療)の局所注射を受けられた方です。
治療後1ヶ月で、驚くほどお肌がきれいになりました。
今回は特にニキビ跡・クレーター(萎縮性瘢痕)に効果があらわれ、たった1ヶ月で大きな変化(効果)が見られたことが、とても印象的でした。
他院で十数回治療しても改善が乏しかったニキビ跡
この方は、他院でダーマペンやサブシジョンなどの治療を十数回受けられていましたが、改善が乏しく、ご自身で調べられたうえで、再生医療(脂肪幹細胞治療)を受けたいと当院に来てくださいました。
初めて来院されたときは、こめかみから両頬にかけて広範囲にクレーターがあり、赤みも伴っていました。
クレーターはローリング型がメインで、アイスピック型やボックス型がところどころ混在している状態でした。
過去にサブシジョンを受けられているためか、クレーターの癒着はそれほど強い印象はないものの、クレーター自体は深めでした。
できるだけ早く治療を開始したいとのご希望があり、最短コース(1ヶ月)で投与することになりました。
脂肪幹細胞治療は脂肪採取から始まります
脂肪幹細胞治療は、まずご自身の脂肪細胞採取と採血から始まります。
腹部から脂肪を採取し、その脂肪細胞をもとに培養する必要があります。
採取した脂肪細胞と血液を専門機関へ送り、培養した後、当院に輸送されます。
この期間に約1ヶ月かかります。
今回は、培養した幹細胞を手打ちでお肌へダイレクトに皮内注射しました。
投与から1ヶ月後、見違えるほどきれいな肌に
投与から1ヶ月後の診察では、見違えるほどお肌がきれいになっていました。
今回はクレーター部分に効果が見られ、浅く肌表面は滑らかになり、赤みも減っていました。
ご本人の満足度も非常に高く、私たちスタッフもとても嬉しくなりました。
正直、美肌治療は回数がかかるものがほとんどで、特にニキビ跡・クレーターは厄介です。
クレーターが深ければ深いほど、癒着が強ければ強いほど、効果を発揮する治療も限られ、必要な治療回数もかかります。
ですが今回、たった1回の治療で、投与からわずか1ヶ月で、クレーターに大きな改善が見られました。
これまで十数回受けてこられたニキビ跡治療と比較しても、大きな変化を感じられる結果となりました。
1回の費用だけでなく、治療全体で考えることも大切
ニキビ跡やクレーター治療は、最低でも5回程度の治療が必要になることが多く、5回で納得のいく変化が得られないケースもあります。いろいろな治療を組み合わせながら数十回される方も多いです。すると、治療総額もかなり高額になってきます。
そう考えると、複数回の治療にかかる総額が、1回の脂肪幹細胞治療の費用と変わらない、あるいは脂肪幹細胞治療の方が安くなるケースも多いかもしれません。
治療回数や期間を減らせる可能性も大きなメリット
また、肌がきれいになったという変化を比較的早い段階で実感できたことも、今回の症例で印象的だったポイントです。
ニキビ跡やクレーター治療は、回数がかかる=長期間の治療が必要になることがほとんどです。
また、痛みを伴う治療も少なくありません。
だからこそ、治療回数を抑えながら、短期間でしっかりとした変化が得られるのであれば、患者様にとって大きなメリットになるのではないでしょうか。
もちろん、すべての方が1回の治療で同じような経過をたどるわけではなく、お肌状態などによって治療効果には個人差があります。
再生医療の可能性を感じた症例
再生医療の分野は、まだまだ未開拓な部分も多く、今後さらに研究や症例の蓄積が必要な分野です。
ただ今回の症例を通して、再生医療が持つ力や、これからの可能性を垣間見たように感じました。
恵聖会クリニックは「第二種再生医療等提供計画番号」を取得しています
自己脂肪由来間葉系幹細胞を用いた治療は、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に基づいて提供される再生医療です。
恵聖会クリニックでは、特定認定再生医療等委員会による審査を経て、厚生労働省へ第二種再生医療等提供計画を提出し、計画番号を取得しています。
再生医療はまだ新しい分野だからこそ、安全性を確認しながら、適切な体制のもとで治療を提供することが大切だと考えています。