ドクター・スタッフコラム

40代の糸リフトは何本が目安?たるみの程度・部位別に医師が解説

小西医師

執筆ドクター

小西医師

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40代の糸リフトに必要な本数とたるみ治療を解説するイメージ

40代の糸リフトは何本が目安?【結論】

40代の糸リフトは、顔全体で6〜10本、片側3〜5本程度が一般的な目安です。

軽度のフェイスラインのもたつきは4〜6本、中等度のたるみや口元まで広く引き上げる場合は6〜10本が検討されます。
ただし、本数だけで効果は決まりません。皮膚の厚み、脂肪量、たるみの位置、骨格、糸の種類、挿入方向を診断し、必要な本数を設計することが重要です。

40代の糸リフトの本数目安

40代に必要な糸の本数は、年齢ではなく「どこまでの範囲を、どの方向へ引き上げるか」で決まります。目安は以下のとおりです。

たるみの程度・希望 顔全体の目安 片側の目安 主な対象部位
軽度 4〜6本 2〜3本 フェイスラインの軽いもたつき
中等度 6〜10本 3〜5本 頬、口横、マリオネットライン、フェイスライン
広範囲・引き上げを重視 10〜12本以上 5〜6本以上 中顔面から下顔面、首に近い輪郭
左右差の調整 左右で本数を変える 状態に応じて調整 片側だけ強いたるみ、骨格差

この表は、一般的なコグ付き吸収糸を左右に分けて挿入する場合の目安です。製品によって「1本」の数え方、長さ、太さ、コグの形状、固定方法が異なるため、同じ6本でも引き上げ力は同一ではありません。

  • 小西医師

    小西医師

  • 実際の相談では「40代なら10本必要ですか」という質問が多くあります。しかし、年齢だけで本数を決めることはありません。当院では頬の脂肪量、皮膚の余り、口元の影、左右差を確認し、少ない本数でも効率よく引き上げられる挿入方向を設計します。

糸リフトとは何か

糸リフトの医学的な定義

糸リフトとは、コグと呼ばれる突起が付いた医療用の糸を皮下組織へ挿入し、下がった脂肪や軟部組織を物理的に引き上げる美容医療です。スレッドリフトとも呼ばれます。
PDO、PCL、PLLAなどの吸収糸が主に使用されます。切開フェイスリフトのように余った皮膚を切除する治療ではなく、軽度から中等度のたるみを、傷跡を抑えながら改善する治療です。吸収糸は非吸収糸より、糸の露出や知覚異常のリスクが低いと報告されています。

糸リフトでフェイスラインを引き上げるイメージ

糸の本数が多いほど効果が高いわけではない

糸リフトの効果は、本数よりも次の要素で大きく変わります。

  • 糸の長さ、太さ、素材
  • コグの形状と保持力
  • 挿入する皮下の深さ
  • 引き上げる方向
  • 固定点の位置
  • たるみの原因
  • 医師の解剖学的理解と技術

必要以上に本数を増やすと、腫れ、痛み、皮膚の引きつれ、凹凸、左右差、糸に触れる感覚が増える原因になります。「多いほど安心」ではなく、必要な部位へ必要な本数を配置することが基本です。

40代で糸リフトが6〜10本必要になりやすい理由

40代のたるみは皮膚だけの問題ではない

顔の老化は皮膚だけでなく、骨、靱帯、筋膜、脂肪の変化が重なって進みます。40代では、次の変化が目立ち始めます。

  • コラーゲンや弾性線維の減少による皮膚のゆるみ
  • 頬の脂肪区画の下垂やボリューム変化
  • 顔の軟部組織を支える靱帯のゆるみ
  • 上顎や下顎など骨格の加齢変化
  • 口横やフェイスラインへの脂肪の集積

各層の変化を支えるには、頬から口元、輪郭まで複数方向へ糸を配置する必要があるため、合計6〜10本が目安になりやすいのです。

40代前半と40代後半では必要本数が異なる

40代前半は、皮膚の余りが少なく、フェイスラインの軽いもたつきが中心であれば4〜6本で対応できるケースがあります。
40代後半では、頬の位置低下、口横のふくらみ、マリオネットラインが重なりやすく、6〜10本以上を検討します。ただし、年齢が高くても皮膚の余りが軽度なら本数は少なくなります。

  • 小西医師

    小西医師

  • 40代の方では、ほうれい線だけを消したいと希望されても、原因が頬全体の下垂にあることが少なくありません。線の真上だけを治療するのではなく、頬の重心と口横の脂肪を診断し、フェイスラインまで連動させて引き上げる設計が自然な仕上がりにつながります。

40代の糸リフトの本数を決める6つの判断基準

1.たるみの程度

皮膚の余りが軽度で輪郭のぼやけが中心なら4〜6本、中等度で口横まで下がっている場合は6〜10本が目安です。皮膚の余りが強い場合は、糸を増やしても十分な改善が得られず、切開フェイスリフトの方が適することがあります。

フェイスリフトについて詳しく見る

2.改善したい部位

糸は1本ですべての部位を引き上げるものではありません。頬、ほうれい線周辺、マリオネットライン、フェイスラインでは、適切な挿入方向が異なります。

  • フェイスラインだけ:4〜6本
  • 頬からフェイスライン:6〜8本
  • 頬、口横、フェイスライン全体:8〜10本
  • 顎下や首に近い範囲まで:10本以上を検討

3.皮膚の厚みと脂肪量

皮膚が薄い方は、太い糸や浅い層への挿入によって、糸が透ける、触れる、凹凸が出るリスクがあります。脂肪が多い方は、細い糸を多数入れても組織の重さに負けやすいため、糸の種類や固定方法を含めた設計が必要です。

4.顔の形と左右差

頬骨の高さ、下顎の幅、噛み癖、脂肪量には左右差があります。左右を同じ本数にすることが常に正解ではありません。たるみが強い側だけ1本追加するなど、左右別に設計します。

5.過去の美容医療

過去の糸リフト、脂肪吸引、注入治療、HIFU、切開手術は、本数と挿入層の判断に影響します。施術歴は診察時に正確に伝えてください。

6.希望する変化の大きさ

希望する変化で設計は変わります。ただし、糸リフトで皮膚を切除したような大きな変化は作れません。本数だけを増やすと、不自然な引きつれにつながります。

糸リフトのダウンタイムと起こり得るリスク

糸リフト後の一般的な経過

糸リフト後は、次の症状が生じます。

  • 腫れ、むくみ
  • 内出血
  • 押したときの痛み
  • 口を開けたときのつっぱり感
  • 皮膚の軽い凹凸
  • 左右差
  • 針穴の赤み
  • 糸を挿入した部分の違和感

腫れや痛みは数日から1週間程度、内出血は1〜2週間程度が目安です。引きつれ感や口を動かしたときの違和感は、組織がなじむまで続くことがあります。

すぐに医療機関へ連絡すべき症状

次の症状は、感染、血腫、神経障害、糸の露出などを疑うため、早めの診察が必要です。

  • 痛みや腫れが日ごとに強くなる
  • 強い赤み、熱感、膿がある
  • 高熱が続く
  • 顔の動かしにくさやしびれが強い
  • 皮膚の色が白色や暗紫色に変化する
  • 糸が皮膚から出ている
  • 強い凹凸や左右差が改善しない

頻度は高くありませんが、感染、肉芽腫、糸の移動、神経や耳下腺周辺の損傷なども報告されています。安全性を高めるには、顔面解剖を理解した医師が適切な層へ挿入し、異常時に早く対応できる体制が必要です。

糸リフト後に必要なアフターケア

施術後は、糸が組織になじむまで顔へ強い圧力を加えないことが重要です。

  • 顔を強く押したり揉んだりしない
  • 大きく口を開ける行動を避ける
  • 激しい運動、長時間の入浴、サウナ、飲酒を控える
  • 横向きやうつ伏せで顔を圧迫しない
  • 異常を感じたら自己判断せず相談する

制限期間は糸の種類、本数、部位で異なるため、施術後の指示を優先してください。

  • 小西医師

    小西医師

  • 施術直後の軽い凹凸やつっぱりを「失敗した」と心配される方は少なくありません。多くは腫れや糸の固定による一時的な変化です。ただし、痛みや赤みが強くなる場合は経過観察だけで済ませず、早めに診察を受けることが重要です。

糸リフトと他のたるみ治療の比較

項目 糸リフト HIFU・高周波治療 ヒアルロン酸注入 切開フェイスリフト
主な作用 皮下組織を糸で引き上げる 熱エネルギーで引き締める くぼみや支持不足を補う 皮膚や深部組織を引き上げる
向いているたるみ 軽度〜中等度 軽度 ボリューム不足、溝 中等度〜高度
変化の出方 施術直後から分かりやすい 徐々に現れる 注入直後から分かる 大きな変化を得やすい
ダウンタイム 数日〜2週間程度 比較的短い 数日〜1週間程度 腫れや内出血が長い
傷跡 針穴程度 なし 針穴程度 耳周囲などに切開線
持続性 永久ではない 定期的な施術が必要 製剤により異なる 長期的
40代での使い分け 輪郭を物理的に上げたい 軽いたるみを引き締めたい こけや溝を補いたい 皮膚の余りが強い

40代のたるみ治療では、糸リフトだけが正解ではありません。脂肪が多い場合は脂肪吸引、皮膚のゆるみが軽い場合はHIFUや高周波、こけが強い場合はヒアルロン酸注入、皮膚の余りが強い場合は切開フェイスリフトが適します。糸リフトは、軽度から中等度の組織下垂を対象に、切開を避けながら輪郭を整えたい方に向いています。

  • 小西医師

    小西医師

  • 当院では糸リフトを希望されても、診察の結果、HIFUや脂肪吸引、ヒアルロン酸注入を提案することがあります。たるみの原因が皮膚のゆるみではなく、脂肪の重さや骨格のくぼみにある場合、糸の本数を増やすより原因に合う治療を選ぶ方が満足度は高くなります。

40代で糸リフトを受けるメリット

  • 切開せずにフェイスラインを引き上げられる
  • 施術直後から輪郭の変化を確認しやすい
  • 頬、口横、フェイスラインを同時に調整できる
  • 左右差に合わせて本数と方向を変えられる
  • HIFUや注入治療との組み合わせが可能
  • 切開フェイスリフトよりも傷跡とダウンタイムを抑えやすい

40代は、皮膚の余りが強くなる前であれば糸リフトの適応になりやすく、軽度から中等度のもたつきを自然に整えやすい年代です。

40代で糸リフトを受けるデメリット

  • 効果は永久ではない
  • 本数が増えると費用と身体的負担が増える
  • 腫れ、内出血、痛み、引きつれが生じる
  • 皮膚の凹凸や左右差が出ることがある
  • 糸に触れる、または透けて見えることがある
  • たるみが強い方では効果が不足する
  • ほうれい線やマリオネットラインが完全に消える治療ではない
  • 将来の追加施術では過去の糸や組織の状態を考慮する必要がある

糸リフト後の満足度は施術直後より長期で低下する傾向があり、効果は永久ではありません。追加施術や他治療への切り替えも含めて計画します。

糸リフトが向いていなくて残念がる女性のイメージ

糸リフトが向いている40代・向いていない40代

糸リフトが向いている方

  • フェイスラインのもたつきが軽度から中等度
  • 頬や口横の位置を少し上げたい
  • 切開手術は避けたい
  • 傷跡を目立たせたくない
  • 大きな変化より自然な引き締めを希望する
  • 効果が永久ではないことを理解している
  • 術後の生活制限とアフターケアを守れる

糸リフトが向いていない方

  • 皮膚の余りが強い
  • 顔の脂肪が非常に多く、糸だけでは支えにくい
  • たるみではなく骨格やボリューム不足が主因
  • 1回で半永久的な効果を求めている
  • 極端な小顔化を希望している
  • 感染症や炎症がある
  • 妊娠中、授乳中、重い基礎疾患がある
  • 医師から施術を控えるよう指示されている

40代の糸リフトで後悔しないためのポイント

本数だけで医療機関を選ばない

本数だけを基準にすると、たるみに合わない設計になる可能性があります。総本数より次の点を確認してください。

  • 使用する糸の商品名、素材、長さ
  • 片側に何本入れるか
  • どの部位をどの方向へ引くか
  • 麻酔代や薬代を含む総額
  • リスク、追加料金、異常時の診察体制

少なすぎる本数にも注意する

広範囲のたるみに対して片側1〜2本だけでは、支える範囲が不足し、効果を実感しにくくなります。必要な範囲へ複数の支持線を作ることが重要です。

多すぎる本数にも注意する

本数を増やせば引き上げ方向を細かく設計できますが、必要以上に挿入すると腫れ、凹凸、痛み、違和感の原因になります。40代では「年齢に合わせて多く入れる」のではなく、たるみの位置に合わせて過不足なく入れることが重要です。

恵聖会クリニックが40代の糸リフトで選ばれる理由

たるみの原因から必要本数を設計する

恵聖会クリニックでは、糸の本数を先に決めるのではなく、医師の診察で次の項目を確認します。

  • 頬と口横の脂肪量
  • 皮膚の厚みと余り
  • フェイスラインの崩れ方
  • ほうれい線、マリオネットラインの原因
  • 顎下の脂肪と皮膚のゆるみ
  • 左右差と骨格
  • 過去の糸リフトや美容医療歴
  • 希望する変化と許容できるダウンタイム

糸リフトが適さない場合は、HIFU、高周波治療、ヒアルロン酸注入、脂肪吸引、切開フェイスリフトなどから、悩みの原因に合う施術を提案します。

恵聖会クリニックで糸リフトについて医師に相談するイメージ

開院27年目の経験と幅広い施術選択肢

恵聖会クリニックは2000年に開院し、2026年で27年目を迎えます。長年の経験と幅広い施術実績をもとに、糸リフトだけに限定せず治療を検討します。毎月多くの方がご紹介により来院されており、無理な勧誘は行いません。内容とリスクに納得したうえで施術を受けていただきます。

高度な美容医療を適正価格で提供する

ホームページに記載のない高額な施術を提示せず、必要以上に本数を増やすアップセルも行いません。施術内容と費用を分かりやすく説明します。

施術後まで徹底してフォローする

施術後の腫れ、引きつれ、左右差、感染兆候まで確認します。不安や異常がある場合の診察体制を整え、経過に応じて対応します。

大阪公立大学 大学院医学研究科 形成外科学教室と連携

恵聖会クリニックは、「大阪公立大学 大学院医学研究科 形成外科学教室」と連携し、保険診療における形成外科治療領域の技術的向上を目指しています。美容医療においても、解剖学、安全性、自然な仕上がりを重視します。

  • 小西医師

    小西医師

  • 糸リフトは、糸を入れて終わる施術ではありません。40代では施術後の腫れや左右差だけでなく、数ヶ月後の戻り方や次回治療まで見据える必要があります。当院では必要以上の本数を勧めず、将来のHIFU、注入治療、切開治療への移行も考慮して計画します。

40代の糸リフトに関するよくある質問

Q1.40代の糸リフトは何本が標準ですか?

顔全体で6〜10本、片側3〜5本が標準的な目安です。軽いたるみは4〜6本、頬から口元、フェイスラインまで広く引き上げる場合は8〜10本を検討します。

Q2.40代前半なら糸リフト4本でも足りますか?

フェイスラインのたるみが軽度なら4本で足りるケースがあります。頬や口横まで下がっている場合は、4本では支持範囲が不足します。

Q3.40代後半は10本以上必要ですか?

必ずしも10本以上は必要ありません。皮膚の余り、脂肪量、改善部位によって6〜8本で十分な方もいます。年齢だけで本数は決まりません。

Q4.糸リフトは片側何本入れますか?

片側3〜5本が一般的な目安です。軽度なら2〜3本、広範囲なら5本以上を検討します。左右差に応じて本数を調整します。

Q5.糸リフトを10本入れると効果はどれくらい続きますか?

10本入れても効果は永久ではありません。持続は糸の素材、挿入方法、たるみの程度、生活習慣で変わります。本数と持続期間は比例しません。

Q6.糸リフトは何回も受けられますか?

組織の状態を診察したうえで再施術は可能です。過去の糸、硬さ、凹凸、たるみの進行を確認して判断します。

Q7.糸リフトでほうれい線は消えますか?

完全には消えません。頬の下垂が原因なら浅くなりますが、骨格やボリューム不足が強い場合はヒアルロン酸注入などの併用が適します。

Q8.糸リフトとHIFUはどちらが40代に向いていますか?

物理的な引き上げを求めるなら糸リフト、軽いたるみの引き締めならHIFUが適します。たるみの原因が複数ある場合は組み合わせます。

Q9.糸リフトのダウンタイムは何日ですか?

腫れや痛みは数日〜1週間、内出血は1〜2週間が目安です。引きつれ感や口を動かしたときの違和感は、それ以上続くことがあります。

まとめ|40代の糸リフトは6〜10本が目安

40代の糸リフトは、顔全体で6〜10本、片側3〜5本程度が一般的な目安です。軽度のフェイスラインのもたつきは4〜6本、頬、口横、マリオネットラインまで広く引き上げる場合は6〜10本以上を検討します。

ただし、本数が多いほど効果が高いわけではありません。満足度を左右するのは、たるみの原因を見極め、適切な糸を適切な層と方向へ配置することです。

恵聖会クリニックでは、年齢やセット本数だけで施術を決めません。皮膚、脂肪、骨格、左右差、過去の施術歴を医師が診察し、糸リフトが適するかを判断します。

  • “小西医師"/

    小西医師

  • 必要以上の本数を勧めず、適正価格、無理な勧誘をしない方針、徹底したアフターフォローのもとで、一人ひとりに合うたるみ治療を提案します。

監修医情報

小西 奈津子医師
医師名
小西 奈津子
略歴
2000年 近畿大学医学部卒業
以降、大学病院および某美容クリニックで研鑽を積んだ後、院長に就任。
2021年 恵聖会クリニック入職
所属学会
日本美容皮膚科学会
日本美容外科学会(JSAS)
資格
ボトックスVST認定医
ジュビダームVST認定医
小西医師プロフィール

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