ドクター・スタッフコラム
眉下切開と眼瞼下垂治療の違いを含めて専門医が解説。眉下たるみを取る方法は?
結論|眉下たるみを取る方法は原因によって異なる
眉下のたるみを改善する方法は、原因によって選ぶべき治療が異なります。
- 余ったまぶたの皮膚が主な原因 → 眉下切開
- 目を開ける筋肉の衰えが原因 → 眼瞼下垂治療
- 両方が原因 → 眉下切開+眼瞼下垂手術
「まぶたが重い=眼瞼下垂」とは限りません。
眉下たるみの原因を正確に診断し、適切な治療法を選ぶことが自然で若々しい目元への近道です。
眉下たるみとは?医学的な定義
眉下たるみとは何か
眉下たるみとは、上まぶたの皮膚が加齢や組織の変化によって余り、目元に覆いかぶさった状態を指します。
医学的には、上眼瞼皮膚弛緩症、Dermatochalasisと呼ばれます。
主に40代以降で増加しますが、生まれつき皮膚が厚い方や二重幅が狭い方では若年層にもみられます。
眼瞼下垂との違い
多くの患者様が混同しますが、眉下たるみと眼瞼下垂は別の疾患です。
| 項目 | 眉下たるみ | 眼瞼下垂 |
|---|---|---|
| 主な原因 | 皮膚の余り、皮膚の弛み、眼窩脂肪の下垂 | 眼瞼挙筋の機能低下、ミュラー筋の機能低下 |
| 大きな違い | 皮膚の問題 | 筋肉の問題 |
つまり、皮膚の問題なのか、筋肉の問題なのかが大きな違いです。
なぜ眉下たるみが起こるのか
加齢によるコラーゲン減少
年齢とともに、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が減少します。
その結果、皮膚のハリ低下や伸びた皮膚の増加が起こります。
眼輪筋のゆるみ
まぶたを支える眼輪筋が弱くなると、皮膚を支えきれなくなります。これが眉下たるみの進行につながります。
眼窩脂肪の下垂
加齢により脂肪を支える組織がゆるむことで、まぶたの膨らみや厚ぼったさが生じます。
眼瞼下垂による二次的なたるみ
目を開けにくくなると無意識に眉毛を上げます。
この状態が長期間続くと、額のシワ、眉位置の上昇、皮膚の伸展が起こり、眉下たるみが悪化します。
眉下たるみの症状
見た目の変化
- 二重幅が狭くなる
- 奥二重になる
- 眠そうに見える
- 老けて見える
- 目元が重く見える
機能的な症状
- 視野が狭くなる
- 目が開けにくい
- 夕方になると疲れる
- 肩こり
- 頭痛
放置するリスク
放置すると
- 眼瞼下垂の進行
- 額のシワ増加(おでこを使って目を開ける為)
- 慢性的な眼精疲労
につながります。
眉下たるみを取る方法
眉下切開
眉毛の下を切開し、余った皮膚を直接切除する手術です。
特徴
- 余った皮膚を確実に除去できる
- 二重ラインを変えにくい
- 自然な若返りが可能
向いている人
- 40代以降
- 二重幅の変化を少なめにしたい
- 上まぶたのたるみが強い
眼瞼下垂手術
目を開ける筋肉を調整する手術です。
特徴
- 目の開きが改善する
- 視野改善効果が高い
- 眠そうな印象を改善できる
向いている人
- まぶたが重い
- 目を開けにくい
- 額に力を入れている
埋没法
軽度のたるみでは二重埋没法を利用する場合があります。ただし皮膚を除去できないため根本治療ではありません。
HIFU・高周波治療
軽度のたるみには、HIFU(ハイフ)、Sofwave(ソフウェーブ)、高周波治療も選択肢になります。
ただし重度の皮膚弛緩では効果に限界があります。
眉下切開と眼瞼下垂手術の比較
| 項目 | 眉下切開 | 眼瞼下垂手術 | HIFU・高周波 |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | 皮膚除去 | 筋肉調整 | 引き締め |
| 改善対象 | たるみ | 目の開き | 軽度たるみ |
| 効果の大きさ | 高い | 高い | 中程度 |
| 二重幅への影響 | 少ない | あり | なし |
| ダウンタイム | 1〜2週間 | 1〜2週間 | 数日 |
| 傷跡 | 眉下 | 二重ライン内 | なし |
| 持続性 | 長期 | 長期 | 限定的 |
| 重度たるみ対応 | ◎ | △ | × |
眉下切開のメリット・デメリット
メリット
- たるみ改善効果が高い
- 自然な若返りが可能
- 二重幅を維持しやすい
- 長期間効果が続く
- 視野改善も期待できる
デメリット
- 傷跡ができる
- ダウンタイムがある
- 腫れや内出血が起こる
- 医師の技術で仕上がりが変わる
ダウンタイムとアフターケア
術後に起こる症状
- 腫れ
- 赤み
- 内出血
- 傷の硬さ
- 軽度の違和感
回復の目安
| 経過 | 状態 |
|---|---|
| 1週間 | 抜糸 |
| 2週間 | 腫れ改善 |
| 1か月 | 傷の赤み軽減 |
| 3〜6か月 | 傷跡成熟 |
術後の注意点
- 飲酒は数日控える
- 激しい運動は1週間控える
- 紫外線対策を徹底する
- 傷を強く擦らない
恵聖会クリニックが眉下たるみ治療で選ばれる理由
形成外科的な視点で診断
眉下たるみと眼瞼下垂は見た目が似ています。しかし治療法は全く異なります。
恵聖会クリニックでは、皮膚の余り、眼瞼挙筋機能、眉毛の位置、額の代償動作まで評価し、原因を診断します。
眉下切開と眼瞼下垂を総合的に提案
患者様によっては、眉下切開単独、眼瞼下垂単独、同時手術が最適となります。
一つの術式に誘導するのではなく、診断結果に基づいて提案できることが強みです。
自然な目元形成を重視
単に皮膚を切除するだけではありません。
左右差、二重ライン、眉毛とのバランス、顔全体との調和まで考慮しながらデザインを行います。
よくある質問(FAQ)
Q1. 眉下たるみは自然に治りますか?
治りません。加齢とともに進行します。
Q2. 眉下切開の傷跡は目立ちますか?
眉毛の下に沿うため比較的目立ちにくいです。
Q3. 眉下切開は何歳から受けられますか?
明確な年齢制限はありません。症状に応じて適応を判断します。
Q4. 眉下切開と眼瞼下垂手術は同時にできますか?
同時に行うことも可能ですが、基本的には眉下切開または眼瞼下垂手術のいずれかを先に行い、術後3ヶ月程度経過してからもう一方の手術を行います。
Q5. 二重幅は変わりますか?
眉下切開単独では二重幅が大きく変化することはありませんが、まぶたに被さる余分な皮膚が取り除かれることで、二重のラインが見えやすくなり、結果として二重幅がやや広くなったように感じられる場合があります。
Q6. 眼瞼下垂か眉下たるみか自分で判断できますか?
正確な判断は難しく、診察が必要です。
Q7. ダウンタイムはどのくらいですか?
大きな腫れは1〜2週間程度です。
Q8. 手術は痛いですか?
局所麻酔を使用するため術中の痛みは軽度です。
Q9. 再発しますか?
加齢は続くため将来的な変化はありますが、効果は長期間持続します。
Q10. HIFUだけで改善できますか?
軽度の場合は改善が期待できますが、重度の皮膚弛緩を根本的に改善することは難しく、効果には限界があります。
まとめ
眉下たるみを改善する方法は原因によって異なります。
- 皮膚の余りが原因 → 眉下切開
- 筋肉の機能低下が原因 → 眼瞼下垂手術
- 両方が原因 → 併用治療
重要なのは「たるみを切るか」「筋肉を治すか」を見極めることです。
恵聖会クリニックでは、形成外科的な診断に基づいて眉下たるみと眼瞼下垂を正確に評価し、一人ひとりに適した治療をご提案しています。単なる若返り手術ではなく、見た目の美しさと機能改善の両立を目指した治療を行っていることが、選ばれ続ける理由の一つです。
眉下切開法(眉下リフト)について詳しく見る
眼瞼下垂について詳しく見る
監修医情報
- 医師名
- 鬼頭 恵司
- 略歴
-
1992年 国立岐阜大学医学部卒業。
卒後、大学病院及び関連市民病院にて、ICU・小児科・婦人科・外科一般を研修し、形成外科・美容外科の基本となる麻酔手技や微細外科手術手技などを修得。
2000年6月 恵聖会クリニックを創設。
- 所属学会
- 日本医師会
日本美容外科学会
日本美容外科医師会
日本再生医療学会
日本形成外科学会
日本抗加齢医学会
国際抗老化再生医療学会
国際先進医療統合学会
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