ドクター・スタッフコラム
糸リフトはいつから効果を実感する?施術直後からピークまでの変化を医師が解説
糸リフトの引き上げ効果は、基本的に施術直後から実感できます。皮下に挿入した糸でたるんだ組織を物理的に持ち上げるためです。
ただし、施術直後は腫れやむくみ、引きつれ感などがあり、完成した状態とはいえません。一般的には、1〜2週間ほどで腫れや引きつれが落ち着き、2〜4週間ほどすると自然なフェイスラインを実感しやすくなります。
「糸リフトはいつがピーク?」という疑問に対しては、何を「ピーク」と考えるかによって答えが異なります。物理的な引き上げは施術直後が最も分かりやすい一方、腫れが落ち着いた見た目としての完成度は数週間後に高まり、糸の刺激によるコラーゲン生成はその後も徐々に進みます。
つまり、糸リフトは「ある日突然完成する治療」ではなく、直後のリフトアップから、腫れが落ち着いて自然になじむまでを含めて完成していく治療と考えると分かりやすいでしょう。
糸リフトとは?
糸リフトは、特殊な医療用の糸を皮下に挿入し、頬やフェイスラインなどのたるみを引き上げる治療です。
糸には「コグ」と呼ばれる突起が付いたものなどがあり、この突起を皮下組織に引っかけることで、下がった組織を持ち上げます。
主に期待できる変化は以下です。
- 頬のたるみを持ち上げる
- フェイスラインを整える
- 口元のもたつきを改善する
- マリオネットラインを目立ちにくくする
- 軽度のほうれい線を目立ちにくくする
- 輪郭をすっきり見せる
切開を伴うフェイスリフトと比較すると変化は穏やかですが、手術よりもダウンタイムを抑えながらリフトアップを目指せることが特徴です。
現在はPDO、PLLA、PCLなどの体内で徐々に吸収される素材を用いた糸が広く使用されています。糸の種類によって硬さや吸収までの期間、引き上げ力などが異なるため、使用する糸だけでなく、挿入する方向や本数も仕上がりに影響します。
糸リフトについて詳しく見る糸リフトはいつから効果を実感する?
引き上げ効果は施術直後から現れる
糸リフトでは、糸そのものによって皮下組織を持ち上げるため、基本的には施術直後からフェイスラインの変化を確認できます。
特に、
- 頬の位置
- 口元のもたつき
- フェイスライン
- あご周囲の輪郭
などは、施術直後から変化を感じやすい部分です。
ただし、施術当日は腫れや局所麻酔によるむくみが加わるため、「施術直後の顔=最終的な仕上がり」ではありません。
1週間前後は腫れや引きつれを感じやすい
施術後数日〜1週間程度は、腫れやむくみ、引きつれ感などが目立つことがあります。
糸で組織を移動させているため、一時的に皮膚の一部がへこんだり、動かしたときに違和感が生じたりすることもあります。
これらは時間の経過とともに落ち着いていくことが多く、施術直後だけを見て「上がりすぎた」「左右差がある」と判断する必要はありません。
2〜4週間で自然な仕上がりを実感しやすくなる
腫れやむくみが落ち着き、糸が組織になじんでくると、フェイスラインが自然に整って見えるようになります。
個人差はありますが、見た目としての仕上がりを判断しやすくなるのは2〜4週間程度がひとつの目安です。
施術直後に感じていた強い引き上げ感や違和感が和らぎ、笑ったり話したりしたときの動きも自然になっていきます。
糸リフトはいつがピーク?
「糸リフトはいつがピークなのか」は、糸リフトを検討している方からよく聞かれる疑問です。
結論として、引き上げ力のピークと、見た目の自然さのピークは必ずしも同じではありません。
物理的なリフトアップは施術直後が分かりやすい
糸による物理的な引き上げは、糸を挿入して組織を移動させた時点で生じます。
そのため、引き上げそのものは施術直後が最も分かりやすいといえます。
ただし、腫れや麻酔によるむくみがあるため、見た目として最も自然な時期とは限りません。
見た目のピークは腫れが落ち着いてから
自然なフェイスラインという意味では、一般的に2〜4週間程度経過した時期のほうが仕上がりを評価しやすくなります。
皮膚の引きつれや軽い凹凸が落ち着き、糸が周囲の組織になじんでくるためです。
ただし、腫れの出方や糸の本数、挿入部位などによって経過は異なります。
コラーゲンによる変化はさらにゆっくり進む
糸を挿入すると、周囲では創傷治癒反応が起こります。
その過程でコラーゲンなどの生成が促されるため、糸による直接的な引き上げとは別に、肌のハリ感などが徐々に変化することがあります。
この反応は施術直後に完成するものではなく、1〜3ヶ月程度かけて徐々に進んでいきます。
そのため、「糸リフトのピーク」を一つの日付で表すことは難しく、
- 引き上げ効果:施術直後から
- 腫れが落ち着く:1〜2週間程度
- 自然な仕上がりを判断しやすい:2〜4週間程度
- コラーゲンによる変化:1〜3ヶ月程度かけて進む
と段階的に考えるのが適切です。
糸リフトで効果が出る仕組み
糸で皮下組織を直接持ち上げる
糸リフトの中心となるのは、物理的なリフトアップ作用です。
コグなどが付いた糸を皮下に挿入し、下方向へ移動した脂肪や皮下組織を適切な位置へ移動させます。
そのため、HIFUや高周波(RF)のように熱による引き締めを待つ治療とは異なり、直後から変化が現れます。
糸の刺激によって組織の修復反応が起こる
皮下に糸が挿入されると、その周囲では組織を修復しようとする反応が起こります。
この過程でコラーゲンなどが作られるため、糸が吸収されていく間にも肌のハリ感を支える働きが期待できます。
ただし、コラーゲン生成だけで大きなたるみを持ち上げる治療ではありません。糸による物理的な引き上げと組み合わせて考える必要があります。
糸リフトの効果はどのくらい続く?
糸リフトの効果が続く期間には個人差があります。
一般的には数ヶ月〜1年以上にわたり変化を感じる方もいますが、使用する糸の素材、本数、挿入方法、たるみの程度などによって異なります。
また、糸が吸収された瞬間に元の状態へ急に戻るわけではありません。
一方で、糸リフトを受けた後も加齢による皮膚や脂肪、靭帯などの変化は続くため、効果を永久に維持できる治療ではありません。
糸リフトのダウンタイムと施術後の経過
起こりやすい症状
糸リフト後には、以下のような症状が現れることがあります。
- 腫れ
- むくみ
- 内出血
- 痛みや圧痛
- 引きつれ感
- 口を開けたときの違和感
- 一時的な左右差
- 皮膚のへこみや凹凸
多くは時間とともに改善していきます。
特に皮膚のへこみや引きつれは、組織をしっかり引き上げた場合に一時的に目立つことがあります。
注意が必要な症状
糸リフトは比較的負担を抑えやすい治療ですが、医療行為である以上リスクがないわけではありません。
まれに、
- 強い腫れや痛み
- 感染
- 糸の露出
- 強い左右差
- 凹凸が長く続く
などが起こる可能性があります。
時間が経過しても症状が改善しない場合や、痛みや腫れが強くなっている場合は、施術を受けた医療機関へ相談することが重要です。
施術後に気をつけたいこと
施術直後は、糸が組織になじむまで顔へ強い力を加えないよう注意します。
特に、
- 強いフェイスマッサージ
- 美顔器による強い刺激
- 顔を強く押す行為
- 大きく口を開ける動作
- 激しい運動
- 長時間の入浴やサウナ
- 過度な飲酒
などは、医師から指示された期間は控えます。
歯科治療など大きく口を開ける予定がある場合も、あらかじめ医師へ相談しておくと安心です。
糸リフトと他のたるみ治療の違い
たるみ治療には、糸リフト以外にもHIFU、高周波(RF)、フェイスリフトなどがあります。
| 治療 | 主な作用 | 効果を感じ始める時期 | ダウンタイム | 向いているケース |
|---|---|---|---|---|
| 糸リフト | 糸で組織を直接引き上げる | 施術直後から | 腫れ・むくみ・内出血など | 頬やフェイスラインを引き上げたい |
| HIFU | 超音波の熱で組織を引き締める | 徐々に実感 | 比較的少ない | 軽度のたるみを切らずに引き締めたい |
| 高周波(RF) | 熱による収縮とコラーゲン生成を促す | 徐々に実感 | 比較的少ない | 肌のゆるみやハリ不足が気になる |
| フェイスリフト | 余剰皮膚や深部組織を外科的に引き上げる | 術後の腫れが落ち着いてから | 比較的大きい | 強いたるみをしっかり改善したい |
糸リフトは、切開手術までは希望しないものの、機器による引き締めだけでは変化が足りない方に適していることがあります。
一方、皮膚の余りが多い場合や、たるみが強い場合には、糸だけでは十分な改善が得られないこともあります。
治療名だけで決めるのではなく、たるみの原因と程度を診察で確認することが重要です。
糸リフトのメリット・デメリット
メリット
糸リフトの主なメリットは以下です。
- 施術直後から変化を確認しやすい
- 切開を伴うフェイスリフトより負担を抑えやすい
- フェイスラインや頬を直接引き上げられる
- 糸の本数や方向を調整できる
- コラーゲン生成によるハリ感も期待できる
- HIFUや高周波(RF)などと組み合わせる選択肢もある
特に、「すぐにある程度の変化を感じたい」という方にとって、直後からリフトアップを確認できることは大きな特徴です。
デメリット
一方、以下のような点も理解しておく必要があります。
- 効果は永久ではない
- 腫れや内出血が出ることがある
- 一時的に引きつれや凹凸が出ることがある
- 強いたるみには限界がある
- 糸の本数だけで仕上がりが決まるわけではない
- たるみの原因によっては他治療のほうが適している
「糸をたくさん入れれば入れるほど上がる」と単純に考えるのは適切ではありません。
骨格、脂肪の量、皮膚の厚さ、たるみ方を確認したうえで、必要な方向へ適切な力をかけることが重要です。
糸リフトが向いている人・向いていない人
糸リフトが向いている人
糸リフトは、次のような方に適している場合があります。
- 頬の位置が下がってきた
- フェイスラインがぼやけてきた
- 口元のもたつきが気になる
- 切開するフェイスリフトには抵抗がある
- HIFUなどより直接的な引き上げを希望する
- 比較的軽度〜中等度のたるみがある
糸リフトだけでは難しい場合
一方で、
- 皮膚の余りが非常に多い
- 強いたるみがある
- 脂肪の量そのものが輪郭の原因になっている
- 骨格による輪郭の問題が大きい
といった場合は、糸リフトだけでは希望する変化に届かない可能性があります。
脂肪吸引、HIFU、高周波(RF)、外科的なフェイスリフトなど、原因に合った治療を検討する必要があります。
恵聖会クリニックが糸リフトで選ばれる理由とポリシー
2000年の開院以来、27年にわたり積み重ねてきた美容医療の経験
恵聖会クリニックは2000年に開院し、2026年で27年目を迎えます。
長年にわたり、たるみ治療を含むさまざまな美容医療と術後経過を診てきた経験を、治療選択や施術後の対応に活かしています。
糸リフトでも、施術直後の変化だけではなく、腫れや引きつれが落ち着き、自然になじんでいく過程まで見据えて治療を行います。
糸リフトだけに限定せず、一人ひとりに合った方法をご提案
顔のたるみは、皮膚のゆるみ、皮下脂肪の下垂、脂肪量、骨格など複数の要因が組み合わさって生じます。
恵聖会クリニックでは診察で状態を確認し、糸リフトが適しているのか、HIFUや高周波(RF)など別の治療が適しているのかを判断します。
「たるみがあるから全員に同じ本数の糸を入れる」のではなく、一人ひとりの状態や希望する仕上がりに合わせて治療をご提案することを大切にしています。
ダウンタイムまで含めて、治療の一部と考えています
糸リフトでは、仕上がりだけでなく、施術後の腫れ、むくみ、引きつれ、凹凸などをどのように過ごすかも重要です。
恵聖会クリニックでは、施術前に予想される経過を説明し、施術後に不安や気になる変化が生じた場合にもご相談いただける体制を整えています。
通常のダウンタイムであれば今後どのように落ち着いていくかをご説明し、通常とは異なる経過が疑われる場合には速やかに医師が診察します。2000年の開院以来培ってきた経験を活かし、施術前から術後の経過まで一貫してサポートすることを大切にしています。
不要なアップセルをせず、必要な治療を適正価格で
恵聖会クリニックでは、ホームページに記載のない高額な施術料金を突然提示するようなアップセルは行っていません。
「高度な美容医療を適正価格でご提供する」という方針のもと、糸の本数についても多ければよいという考え方ではなく、診察したうえで必要性のある治療をご提案します。
効果だけを強調せず、無理・強引な勧誘をしない
糸リフトにはメリットがある一方、腫れ、内出血、引きつれ、効果の限界などもあります。
恵聖会クリニックでは、期待できる効果だけではなく、ダウンタイムやリスク、費用についても説明し、ご理解・ご納得いただいたうえで治療を選んでいただくことを大切にしています。
希望していない治療を無理・強引に勧めることはありません。
施術後まで続くアフターフォロー
美容医療は、施術を受けた時点で終わるものではありません。
糸リフト後に「この引きつれは大丈夫なのか」「左右差が気になる」といった不安が出た場合もご相談いただけます。
必要に応じて医師が状態を確認し、そのまま経過を見てよいのか、対応が必要なのかを判断します。
ご紹介による来院を大切にしています
恵聖会クリニックでは、毎月多くの患者様が家族や友人などからのご紹介で来院されています。
一人ひとりに必要な治療を誠実にご提案し、施術後まで責任を持って対応する姿勢を積み重ねてきたことが、ご紹介につながっていると考えています。
複数のたるみ治療から適した方法を検討
たるみ治療では、糸リフトだけですべての悩みに対応できるわけではありません。
恵聖会クリニックでは、高周波(RF)やHIFUなどの照射治療から、外科的なフェイスリフトまで幅広い治療に対応し、たるみの状態や程度に合わせた治療を検討します。
選択肢を増やすこと自体を目的とするのではなく、一人ひとりに合った治療をご提案できることを重視しています。
また、恵聖会クリニックは「大阪公立大学 大学院医学研究科 形成外科学教室」と連携し、保険診療における形成外科治療領域の技術的向上にも取り組んでいます。
糸リフトの効果に関するよくある質問
Q1. 糸リフトは施術直後から効果がありますか?
はい。糸で組織を物理的に引き上げるため、基本的には施術直後から変化を確認できます。
ただし、直後は腫れやむくみもあるため、最終的な仕上がりを判断する時期ではありません。
Q2. 糸リフトはいつが一番きれいですか?
一般的には腫れや引きつれが落ち着く2〜4週間程度が、自然な仕上がりを判断しやすい時期です。
ただし、腫れの程度や使用する糸、本数などによって個人差があります。
Q3. 糸リフトはいつがピークですか?
引き上げそのものは施術直後から現れます。
一方、自然な見た目としては数週間後、コラーゲン生成による変化は1〜3ヶ月程度かけて進むため、「ピーク」は一つの時点に限定できません。
Q4. 糸リフトは翌日には自然になりますか?
翌日はまだ腫れやむくみ、引きつれ感が残っていることがあります。
人と会う予定や写真撮影などがある場合は、余裕を持った日程で受けることをおすすめします。
Q5. 糸リフトの引きつれはいつ治りますか?
軽い引きつれや違和感は時間とともに落ち着くことが多く、1〜2週間ほどで目立ちにくくなるケースがあります。
ただし、強い引きつれや痛みが長く続く場合は、医師へ相談してください。
Q6. 糸リフトは何ヶ月くらい持ちますか?
持続期間は使用する糸、挿入方法、たるみの程度などによって異なります。
効果は永久ではなく、時間の経過とともに徐々に変化していきます。
Q7. 糸リフトを繰り返すことはできますか?
状態によっては繰り返し施術を検討できます。
ただし、決まった期間ごとに必ず受けなければならない治療ではありません。たるみの状態や前回の糸の経過を確認したうえで判断します。
Q8. HIFUと糸リフトはどちらがいいですか?
直接的な引き上げを希望する場合は糸リフト、軽度のたるみを切らずに引き締めたい場合はHIFUが候補になります。
ただし、たるみの原因や程度によって適した方法は異なるため、診察による判断が必要です。
まとめ
糸リフトは、施術直後から引き上げ効果を実感しやすい治療です。
ただし、施術直後は腫れやむくみ、引きつれがあるため、その時点が完成ではありません。
一般的な経過は、
- 施術直後:糸による引き上げを実感
- 数日〜1週間:腫れや引きつれが出やすい
- 1〜2週間:ダウンタイムが徐々に落ち着く
- 2〜4週間:自然な仕上がりを判断しやすくなる
- 1〜3ヶ月:コラーゲン生成による変化が徐々に進む
という流れが目安です。
そのため、「糸リフトはいつがピーク?」という疑問に対しては、引き上げ力は直後から現れ、自然な見た目は数週間後、肌内部の変化はさらに時間をかけて進むと考えるのが適切です。
監修医情報
- 医師名
- 上尾 弘美
- 略歴
-
2016年 愛媛大学医学部卒業
卒業後、大学病院、関連市民病院にて小児科医として従事
2023年 某美容外科クリニック勤務を経て、恵聖会クリニック入職
- 所属学会
- ボトックスVST認定医
ジュビダームVST認定医
- 資格
- 小児科専門医
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