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巻き爪・陥入爪について

こんにちは。恵聖会クリニックの栗田です。


最近陥入爪の治療に来られる患者様がたくさんいらっしゃるので、陥入爪についてお話したいと思います。

巻き爪・陥入爪は足の第一趾(親指)に起こりやすい疾患です。

正常な爪・巻き爪・陥入爪の状態

どちらも爪の切り方のクセや、きつめの靴が原因になっていることが多いのですが、細かいことを言うと「巻き爪=陥入爪」ではありません。

まず巻き爪とは、爪の端が内側に巻き込んでいる状態で、痛みを伴わない場合と伴う場合があります。

痛みを伴っていない場合は治療の必要はありませんが、予防のために爪の切り方には注意する方が良いと思います(爪の切り方については後ほど述べます)。
痛みを伴う場合は、巻き込んだ爪によって爪の下や周囲の皮膚に炎症が起きている可能性があるため、軟膏や内服薬によって炎症を治めたり、陥入爪の手術を行います。

次に陥入爪とは、爪の先端が皮膚に刺さって炎症を起こした状態で、巻き爪があってもなくても起こります。
痛みはもちろん、炎症が強いと出血したり、不良肉芽(ブヨブヨとした赤い肉)が生じるためかなりの確率で生活に支障を来たします。治療は手術をお勧めします。

このように、「巻き爪=陥入爪」ではありませんが、両方の症状が同時に起こることもあります。
いずれにせよ痛みがある場合には手術適応となることが多いです。

さて、手術に関してお話します。
私はフェノール法という手術法を好んで行います。簡単でスタンダードな術式です。

爪を生やす元となる「爪母」という場所をフェノールという薬剤で処理することで、爪の端っこを生えなくしてしまう手術です。

手順としては、

①指の付け根にブロック麻酔(これがけっこう痛い!)

②原因となっている範囲の爪を部分的に抜く(抜爪と言います)

③抜いた部分の爪母をフェノールで処理

陥入爪のフェノール法による治療の流れ

④軟膏の塗り方を説明し終了

簡単そうですよね。10分程度で終わります。

合併症は爪が細長い形となること、爪の切り方など生活習慣によって再発する可能性があることです。

手術当日は包帯を巻くため、クロックスのような楽な履物で来ていただきます。
翌日からシャワー可能で、1日1回軟膏を塗って絆創膏を貼っていただきます。
2週間前後で診察に来ていただき、問題なければ軟膏終了です。それまではプールや銭湯などは控えてください。

最後に、大切な足の爪の切り方についてです。

どうしても端を丸く落として切りたくなってしまいますが、これが巻き爪を起こす原因となっていることが多いです。

正しい爪の切り方

ぜひ「四角く切って、端はやすりだけ」を心がけてください。術後の再発予防にもとっても大事です。

気になることがあれば気軽にご相談にいらしてください。

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