ドクター・スタッフブログ
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しあわせの注射
おはようございます。
以前、フェイシャルフィードバック仮説というものを紹介しました。
一言でまとめれば、表情が感情に作用する、ということです。通常は感情が先にあって、それに応じた表情が作られますが、逆にどの様な表情をするかによって感情もその影響を受けるという仮説です。
実証されているわけではなくあくまで仮説ではありますが、これを支持する結果が出た研究は少なくありません。
以前の記事では皺眉筋(しゅうびきん)へのボトックス注射を紹介しました。

眉間に皺を寄せる皺眉筋は、ネガティヴな表情を作る代表的な表情筋です。
こういう表情を止めることにより抑鬱や苛立ちが軽減される可能性が、フェイシャルフィードバック仮説からは示唆されます。
そして今日は、抑制すると幸福度が上がるかもしれない様なネガティヴな表情を作る筋肉をもう一つ紹介します。口角を引き下げ、悲しげな表情を作る口角下制筋がそれです。

更にこの筋肉を抑えることにより、笑ったときに口角が上がりやすくなる効果も期待できます。
朝の通勤電車の中でふと周りを見渡すと、口をへの字に結んでスマートフォンを睨みつけている人の多いことに気付かされます。
ところで、あなたの口元は今どうなっていますか。
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